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こだわりが強い

こだわりが強い
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こだわりが強い

「こだわりが強すぎる」と感じる状況について考えみます。「こだわりが強すぎる」というのは、特定の物事や行動に対して、一見すると普通ではないほどに執着する様子を指すことが多いです。例えば同じおもちゃで遊ばなければならない、特定の食べ物だけを食べる、いつもと同じルーティン(毎日の流れ)で行動しなければならない、といった状況です

このようなこだわりは、一部の発達障害の特徴の一つともされています。これは必ずしも問題とは限りません。私たちの世界はとても複雑で、安心感を得るために一部の物事に強くこだわることは、子供にとって自然な反応と言えます

また強いこだわりは一方で、ある分野に深く掘り下げる力ともなります。それは特定の分野への熱意や深い理解を生み出し、創造性を育てることもあります。問題となるのは、そのこだわりが子供自身の生活を困難にしたり、他の人との関わりを難しくしたりする場合です

幼稚園・保育園で先生から指摘されやすい点

  1. 特定のおもちゃだけで遊び、他のおもちゃは全く興味を示さない
  2. 決まった順序で行動しないと不安を感じる
  3. 特定の服を着なければならないと強く主張する
  4. 特定の食べ物しか食べない
  5. 決まった道順で歩かなければならないと主張する
  6. いつも同じ場所で遊ぶ
  7. 特定の絵本を何度も読むことを要求する
  8. 特定の音楽、歌がないと落ち着かない
  9. 特定の形状や色のものにだけ興味を持つ
  10. 特定の動作(手を振る、回るなど)を繰り返す
  11. 特定の話題ばかり話す
  12. 同じ行動を何度も何度も繰り返す
  13. 変化や予定外の事態を極度に嫌がる
  14. 決まった人だけと遊びたいと主張する
  15. 普段の生活ルーチンが変わると動揺する
  16. 決まった時間になると特定の行動をする
  17. 特定のテレビ番組がないと落ち着かない
  18. ほかの子とは違う遊びをする
  19. 特定の言葉やフレーズを何度も繰り返す

これらの行動があるからといってすぐに問題があるとは限りません。大切なことは、親として子供を観察し、何かしら問題があると思われるときには適切な支援を求めることです

発達障害の可能性がある例

  1. 自閉症スペクトラム障害(ASD): 自閉症スペクトラム障害は、コミュニケーションの困難さや反復的な行動、特定の興味への執着が特徴的な状態を指します。例えば、同じおもちゃで何時間も遊び続けたり、特定の服しか着たがらないなど、「こだわりが強すぎる」と感じるような行動を示すことがあります
  2. ADHD(注意欠如・多動性障害): ADHDは主に注意力の不足や衝動性、過動性を特徴としますが、中には特定の興味や活動に執着する子もいます。この場合、その興味や活動について深く掘り下げ、他のことに注意を払うのが困難になることもあります
  3. 学習障害(LD): 学習障害は読み書きや計算など、学習に困難を持つ状態を指します。その一方で、特定の分野に深い興味を持ち、そこに強くこだわることもあります。これはLDの子供たちが、困難を感じる分野以外で自己効力感を得る一つの方法ともなります

家庭環境・生活環境の可能性

子供の行動は、その子が置かれている環境に大きく影響されます。そのため、お子様の「こだわりが強すぎる」行動は、家庭環境や生活環境の影響である可能性も考えられます。ただし、これは親を非難するものではなく、あくまで一つの視点として捉えてください

  1. 同じ行動を何度も見せることで安心感を得ている
  2. 特定の事象に対する恐怖心から特定の行動にこだわっている
  3. 他の子と比べて遊び方が異なる
  4. 特定の言葉やフレーズを何度も繰り返す
  5. 特定の食べ物しか食べたがらない
  6. 着る服を特定のものに限定している
  7. 特定の順番で物事を進めたがる
  8. 特定の人だけと遊びたいと主張する
  9. 特定の時間になると特定の行動をする
  10. 特定のテレビ番組がないと落ち着かない
  11. 特定の音に敏感で、その音がないと不安になる
  12. 特定のおもちゃがないと遊べない
  13. 特定の場所でないと眠れない
  14. 特定の人がいないと不安になる
  15. 特定の方法でないと物事を進めたがらない

単なる成長に関しての個人差の可能性

子供の成長は個々に違いがあり、特に3歳児の行動には多くの個人差が見られます。そのため「こだわりが強すぎる」と感じる行動も、単に成長の過程で見られる個人差である可能性もあります

  1. 自分の意志をはっきりと示すようになってきている
  2. 物事を自分で選びたいという自立心が芽生えている
  3. 新しいことに挑戦する前の不安から、既知のものに固執している
  4. 物事の理解が深まり、自分なりのルールを作り始めている
  5. 繰り返し行うことで自分なりの世界を構築している
  6. 自分の興味・関心を追求する行動が強くなってきている
  7. 自我が発達し、自分の好きなもの、嫌いなものをはっきりと表現するようになった
  8. 自分の安全を確保するため、既知の行動に固執している
  9. 個人的な興味や好みが出始め、それに固執している
  10. 特定のルーチンを通じて世界を理解しようとしている
  11. 自分で物事をコントロールしたいという意志が強くなっている
  12. 新しい環境や変化に対する不安から、一部の行動に固執している
  13. 自分の感情をコントロールする学習の過程で、特定の行動にこだわるようになった
  14. 自分の行動が周囲の反応を左右することを理解し始め、それに反応している
  15. 自分の選択を尊重してもらうことで、自己肯定感を育てている

接し方の注意点

「こだわりが強すぎる」と感じる3歳児に対しての接し方には、何が原因でそう感じているのかをまず理解することが大切です。特定の行動に固執する子供は自分なりのルールを作り、それに従っている可能性が高いです。これは成長の一環であり、個々の発達ステップによるものかもしれません。そのため親としてはその行動を否定せず、子供が自己表現をしやすい環境を作ることが重要となります

また強いこだわりが発達障害の一環である可能性も否定できません。ただ発達障害には独自の能力や才能が伴うことも多く、その才能を見つけ出し、伸ばすことが親としての重要な役割でございます。その際、子供が「人に迷惑をかけない」、「集団行動」、「最低限の常識」を身に付けることも念頭に置きながら、才能を最大限に伸ばすことを心掛けてみてください

ただし、あまりにも子供が特定の行動にこだわる場合、適切なサポートを受けることが必要でございます。それは専門家の意見を求めることや、発達支援センターなどを利用することが含まれます。これらの支援は子供の能力を引き出し、見つけるツールとして利用することができます

注意点まとめ

  1. 子供の「こだわり」は成長の一環と理解する
  2. 発達障害の可能性も考慮するが、独自の才能を見つけ、伸ばすことが重要
  3. 子供が「人に迷惑をかけない」、「集団行動」、「最低限の常識」を学ぶことも大切
  4. 必要なら専門家の意見や発達支援センターなどの利用を考える

理想の接し方

「こだわりが強すぎる」と感じる子供との接し方は、まずそのこだわりを理解し、否定せずに受け入れることから始めていただくと良いでしょう。その上で、そのこだわりが子供自身の才能や個性を示している可能性を見極めてください。その才能を伸ばす環境を整え、子供の成長をサポートしてあげてください、そして、親として困ったときや、適切なアドバイスが必要な場合は、専門家や発達支援センターなどのリソースを活用してみてください。それらは子供の能力を最大限に引き出すツールとして利用できます

理想の接し方まとめ

  1. 子供の「こだわり」を理解し否定しない
  2. こだわりが表す独自の才能を見つけ伸ばす
  3. 「人に迷惑をかけない」、「集団行動」、「最低限の常識」の学習を忘れない
  4. 必要なら専門家の意見や発達支援センターなどを利用する

家庭での会話や行動で出来る改善策

  1. おもちゃの片付けをしながら、順番や分類の重要性を教える
  2. 絵本を読んでいる最中に、物語の登場人物の感情を推測させる
  3. 一緒に料理をして、手順や順序を理解させる
  4. 歩行中、周囲の音を聞き取らせて耳を使う感覚を鍛える
  5. お風呂で水遊びをし、物事の原因と結果を学ばせる
  6. ドライブ中に道路標識の意味を教える
  7. テレビのアニメや映画を見ながら、ストーリーを理解させる
  8. 自由な絵を描かせて、色や形の認識を深めさせる
  9. 親が先に新しい遊びを始め、子どもが参加する形でルールを学ばせる
  10. 音楽を聞きながらリズム感を育てる
  11. ブロックを積み上げて、バランス感覚を鍛える
  12. 体を使った遊び(鬼ごっこやかくれんぼ)で社会性を育てる
  13. 自然の中で遊び、動植物への関心を深めさせる
  14. 一緒にガーデニングをし、生命の大切さを学ばせる
  15. ペットとのふれあいを通じて、他者への思いやりを育てる

遊びやゲームで対策

  1. だるまさんが転んだ:自分以外の人の動きを注意深く見る能力を鍛える
  2. しりとり:言葉の連想力と記憶力を高める
  3. お手玉:手と目の協調性を鍛える
  4. 縄跳び:リズム感と体のバランス感覚を育てる
  5. けん玉:集中力と手先の器用さを鍛える
  6. すごろく:順番を守ることと数字の理解を深める
  7. こま回し:手と目の協調性とバランス感覚を鍛える
  8. たこあげ:風の力を理解し、大空を感じる喜びを体験する

狙い

  1. 自己表現の豊かさ
  2. 社会性の向上
  3. 集中力の強化
  4. 体と心のバランス感覚の育成
  5. 多角的な視野の開発
  6. 自主性と自己肯定感の向上
  7. 創造力と問題解決能力の育成
  8. 感受性と想像力の発展
  9. 自然とのつながりの深化
  10. 自分の存在と他者との関わりを感じることの価値の理解

子供の成長と親としての役割のまとめ

親としては、子供の「こだわり」を否定せず、そのこだわりから「才能」を見つけ出し、それを伸ばすように努めます。そして、子供が社会で生きていくための基本的なルールも学ばせることを忘れずにいます。私は子供たちが自分自身の才能を活かし、成長していくことが最善だと考えています。

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