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発達障害?幼児で感情表現が少ない

発達障害?幼児で感情表現が少ない

子どもが3歳で感情表現が少ないと感じたとき、それは子どもの性格や発達のペース、またはその時の状況によるものかもしれません。しかし、感情表現の乏しさが続いている場合は、発達に何か特殊なパターンがあるのかもしれません。例えば、自閉スペクトラム症(一部の子どもが他人とコミュニケーションを取るのが難しい状態)、注意欠陥多動性障害(子どもが集中力が続かない、落ち着きがない状態)、言語発達遅延(言葉の理解や話す能力が遅れている状態)、感情調節障害(感情のコントロールが難しい状態)などが考えられます。

目次

感情表現が少ないと感じるケース

  1. 絵本を読んでいても反応が少ない
  2. おもちゃで遊んでも喜びを表現しない
  3. 幼稚園での活動に興奮した様子がない
  4. テレビのアニメに反応しない
  5. 好きな食べ物を食べても嬉しそうに見えない
  6. ペットと遊んでも笑顔が少ない
  7. 公園で遊んでも楽しそうに見えない
  8. 新しいおもちゃを見せても反応が薄い
  9. 親が帰宅しても喜びを表さない
  10. 誕生日プレゼントを開けても喜びをあらわにしない
  11. お菓子をもらっても反応が少ない
  12. お風呂で遊んでも楽しそうに見えない
  13. 新しい服を着せても喜びをあらわにしない
  14. 季節のイベント(例えば、花火やクリスマス)に反応しない
  15. 家族が笑っても一緒に笑わない

原因として考えられるもの

  1. 自然と静かで、他の人と話すことが少ない
  2. 体力的に疲れていて、感情を表すための元気がない
  3. 感情を言葉で表す力がまだついていない
  4. 生活のリズムが乱れている、または生活環境が変化した
  5. 体が不快だったり、痛みを感じている
  6. 家族間の雰囲気が緊張している、または家族との関係に問題がある
  7. 幼稚園や保育園に通い始めたばかりで、新しい環境に慣れていない
  8. 他の子どもと自分を比較して自信を失っている
  9. 特定の食品に反応する、食物アレルギーがある可能性がある
  10. 兄弟との関係に悩んでいる
  11. テレビやスマートフォンの利用が多く、直接的な人間関係が少ない
  12. 社会的なルールや期待に応えようとプレッシャーを感じている
  13. 言葉よりも絵やジェスチャー(身振り手振り)で表現するのが好きな可能性がある
  14. 自分自身の感情や他人との関係を理解するのが難しい
  15. スポーツやアウトドア活動が不足していて、ストレスを発散できていない
  16. 睡眠不足が感情の安定性に影響を与えている
  17. 幼稚園や保育園の友達との関係にストレスを感じている
  18. 身体的な病気が原因で、感情を表現するエネルギーが少ない
  19. 体験した事柄や感情を言葉で表現することが難しい
  20. 大人と同じように感情をコントロールすることを期待され、自然な感情の表現が抑えられている

お子様の感情のいろいろと、その芽生えの順序について

小さなお子様が抱く感情の種類と、その発生の順序についてお伝えいたします。お子様が初めて抱く感情、これを「基本の感情」と呼びます。その中には「喜び」「悲しみ」「気に食わない」「腹立たしい」「恐怖」「びっくり」の六つが含まれます。これらの感情は、お子様がこの世に生を受けてから約半年の間に育つと一般的に言われています

この感情の成長を助けるためには、お子様の理解力がどんどん広がっていくことや、お子様と保護者の間の愛情が深まっていくことが必要とされています

基本の感情

喜び」ですが、これはお子様が何かに感動したり、楽しいことがあったときに感じます

例)好きなおもちゃを見つけたときや、お菓子をもらったときなどです

悲しみ」これは、お子様が何かを失ったときや、期待が裏切られたときなどに感じます

例)大切なおもちゃをなくしたときや、約束が守られなかったときなどに感じます

気に食わない」という感情は、好きでないものや人に対して感じます

例)好きでない食べ物を食べさせられたときや、苦手な人に会ったときに感じます

腹立たしい」という感情は、お子様の意志が通らないときや、嫌なことを強いられたときに感じます

例)好きなおもちゃを取られたときや、嫌なことを強いられたときに感じます

恐怖」は、未知のものや危険を感じるときに生まれます

例)暗いところに一人で入るときや、高いところから見下ろすときなどに感じます

びっくり」ですが、これは突然の出来事や未知のものに対する反応です

例)誰かが突然現れたときや、見たことのないものを見つけたときなどに感じます

これらの感情は、お子様が新しいことを学び、経験を積むことで育っていきます。保護者との関係や、お子様がどのように物事を理解していくかが、この感情の成長に大きな影響を与えます。それゆえ保護者の皆様にとっては、お子様の成長を優しく見守り、支えていくことが大切となります

ご自宅で試せる感情表現の豊かさを促す工夫

お子様が感情表現に富むようになるための工夫をいくつかご提案いたします。お子様が自分の気持ちをどう伝えるかを見つけるのは親としての大切な役割です。それは子どもが豊かな感情生活を送るための一歩となるのです

  1. お子様が描く絵を通して、自分の感情を表現する練習を促してみてください。絵を描くことは、内面の感情を表す手段の一つです。また描いた絵を一緒に見て、どんな気持ちで描いたのか聞くのも効果的です
  2. お子様と一緒に絵本を読む時間もおすすめです。絵本のキャラクターがどのような感情を表現しているのかを一緒に考えてみましょう
  3. 自分の感情を言葉で表現することも重要です「ママが今、とっても嬉しい気持ちなんだよ」などと、自分の感情を具体的に言葉で伝えることが、お子様にも良い手本となります
  4. 感情を引き出す遊びを提案するのも有効です。例えば、絵カードを用いて「この人はどういう気持ちかな?」と問いかけるゲームなどが考えられます

親しみやすいゲームによる感情表現の促進

  1. お面をつけて劇をする:お子様がお面をつけて色んなキャラクターになりきり、そのキャラクターがどんな気持ちなのかを表現します。
  2. 将棋をする:思考を鍛えるだけでなく、ゲームの勝ち負けを通じて喜びや悔しさを感じます。
  3. 「大きなかぶ」を読む:この絵本は、物語を通じてさまざまな感情を体験します。
  4. 糸遊びをする:手先の動きを鍛え、成功感を感じることで喜びを覚えます。
  5. だるまさんがころんだをする:相手の動きを予想し、成功したときの喜びや失敗したときの悔しさを体験します。

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